50代の体は、静かに変わっている
― 気づき編 ―
先日、7年ほど前の自分の全身写真を見る機会があった。
正直、少し驚いた。
思っていた以上に、体がしっかりしている。
今よりも余計なことを考えず、
自然に動けていた頃の体だった。
もちろん、見た目が老いてきている自覚はあった。
でも今回、強く感じたのは、
体の「中身」が変わってきているという感覚だった。
筋肉の質が、
赤身から霜降りに変わってきたようなイメージ。
それなら、同じことをしても疲れやすくなるし、
節々が痛み、
スタミナが落ちてくるのも無理はないと、腑に落ちた。
50代は、自覚的に体をメンテナンスしなければ、
不具合が静かに、しかし確実に増えていく年代なのだと思う。
しかも厄介なのは、
体を変えていくスピードが、
若い頃とは明らかに違ってきていることだ。
やればすぐ変わる。
頑張れば結果が出る。
そんな反応は、もう期待できない。
時間をかけて、
結果を急がず、
淡々と続ける。
体そのものだけでなく、
それを受け入れるメンタルが求められるフェーズに入っている。
サプリメントなど、
取り入れれば効果を感じやすいものは、
一つの選択肢として確かに手軽だ。
ただ、それに頼りきると、
生活や体の使い方を見直すという、
本来向き合うべき選択肢を
自分で遠ざけてしまうこともある。
例えるなら、
頭痛を和らげるために鎮痛剤を多用すると、
次第に効きづらくなる、
そんな話を聞いたことがある。
体も、少し似たところがある気がしている。
結局のところ、
ある程度の不快感や、
面倒くささを伴うことからは逃げられない。
そしてそれが、
年齢とともに一番億劫になっていく。
だからこそ思う。
この50代は、
健康的な体を整え直すための
最後の現実的な入口なのかもしれない。
怖がらせたいわけではない。
むしろ、まだ間に合うという話だ。
体を変える前に、
まずは体との向き合い方に
目を向ける必要があるのだと思う。
次回は、50代の体と向き合ううえで、
「これまでと同じ頑張り方」が通用しなくなる理由について、
もう少し掘り下げてみたい。
