思考を整える

気づいたら、鎖が外れていた|50代が恐怖と向き合いながら前を向く話

バマ

ある日、上司にこう言われた。

誰でも回せる仕組みを作れ、と。

人員削減、経費カット、効率化。
その流れの中で出てきた言葉だった。

頭ではわかっていた。
会社は経営をメインに考える。
個人の事情より、組織の論理が優先される。

でもその瞬間、胸の奥に冷たいものが走った。

自分でなくてもいい、ということか。


恐怖の正体は、収入じゃなかった

リストラされるかもしれない。
その恐怖はある。

あの言葉が、ずっと頭に残っていた。
誰でも回せる仕組みを作れ、という言葉が。

でもよく考えてみると、 本当に怖かったのはそこじゃなかった。

収入が途絶える恐怖より、 **「自分である意味が消えていく感覚」**の方が、 ずっと深いところに刺さっていた。

四半世紀この仕事をしてきた。
経験も、築いてきた関係も、積み上げてきたものがある。

でも組織にとっては、 誰でも回せるコマの一つになっていく。

→ お払い箱かもしれない、と思っていた|50代コーチが見つけた、潤滑油という生き方

その現実を突きつけられた時、 「このままでいいのか」という問いが、 静かに、でも確実に動き始めた。


会社に縛られないために、何かしなければ

そう思い始めたのは、 たぶんその頃からだ。

でも焦って動いたわけじゃない。
「脱出してやる」と息巻いたわけでもない。

ただ、このままでは 自分の人生を自分で選べなくなる、 という感覚だけがあった。

定年後も続けられる仕事。
会社に縛られない収入源。
自分のペースで生きられる未来。

→ 5年後、ドイツの古城で妻に「ありがとう」と言う

そのために、まずブログを始めた。
それだけだった。


気づいたら、少し身が軽くなっていた

ブログを書き続けて、気づいたことがある。

会社への恐怖が、少しずつ薄くなっていた。

大きな変化があったわけじゃない。
収入が増えたわけでも、 状況が好転したわけでもない。

ただ、記事を一本書くたびに、 思考が整っていった。

→ 筋書きのないドラマが、いちばん面白い

朝の時間を作るたびに、 自分のペースが戻ってきた。

自分を整えることを続けるたびに、 「次に進める」という確信が、 少しずつ育っていった。

気づいたら、鎖が一本外れていた。

自分でそれを外したというより、 いつの間にか外れていた、という感覚に近い。


恐怖はまだある。でも確信も育っている

正直に言う。

収入の不安は、まだある。
単価が高い年齢層がリストラされやすい現実も、 変わっていない。

でも今の自分には、 以前とは違うものがある。

ブログという場所。
整えてきた思考と習慣。
少しずつ太くなっていく自分の軸。

恐怖に支配されるのではなく、 恐怖と向き合いながら前を向く。

その選択を、毎朝少しずつ続けている。

鎖は、まだ全部外れていない。
でも確実に、一本ずつ外れていっている。

それで十分だと、今は思っている。

→ 自分の人生を、自分で選び直す|50代が気づいた「支配からの卒業」

恐怖と向き合う入り口は、頭の中を整理することだった。
思考の整え方の順番は、50代 考えすぎて疲れる理由|思考の整え方の順番で紹介している。

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

ABOUT ME
バマ
バマ
50代の再チャレンジャー
アスレティックトレーナー/トレーニングコーチ。 プロとアマチュア、両方の現場で四半世紀以上、選手と向き合ってきた。 50代になって気づいた。自分を一番蔑ろにしていたのは、自分自身だった。 体を整え、思考を整え、暮らしを整え、そして自分を整える。 守りから、前へ。
Recommend
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました