傷の治りが遅くなった|50代が気づいた、治癒力を守る暮らしの設計
先日、部屋の家具の角に外くるぶしの上をぶつけた。
たいした傷ではなかった。
でも、血がなかなか止まらなかった。
以前ならすぐに止まっていたのに、と思いながら、ティッシュを当てていた。
瘡蓋になるまでにも時間がかかった。
瘡蓋になってからも、ずっとそのままだった。
そして今は、瘡蓋こそ取れたが、傷跡が残っている。
完全には戻りきらなかった。
以前なら、気づいたら治っていた。
それが、そうならなくなっていた。
細胞の働きが、確実に遅くなっている。
体の回復力が落ちてきていると、肌身で感じた瞬間だった。
風邪の「各フェーズ」が、1〜2日ずつ伸びた
風邪をひいた時も、同じことを感じるようになった。
以前は、熱が出たら寝て汗をかけば、翌日にはスッキリしていた。
喉の痛みが2日、鼻水が3日続いて、だいたい5日もあれば回復していた。
それが今は違う。
熱を出し切るのに1日では足りない。
喉の痛みが3〜4日続く。
鼻水もなかなか止まらない。
各フェーズが1〜2日ずつ伸びている感覚がある。
あまりにも長引くと、これは花粉症なのかと疑うくらいだ。
体調不良の期間が、じわじわと長期化してきている。
薬を「最後の砦」にしている理由
以前から、薬にはできるだけ頼らないようにしようと決めていた。
理由はシンプルだ。
薬慣れしてしまうと、ここぞという時に使えるカードが減る。
自己免疫力を高めておいて、本当に必要な時だけ薬を使う。
そういう考え方でいた。
常備しているのは3つだけだ。
頭痛薬、風邪薬、胃薬。
それぞれに、使うラインを決めている。
頭痛は我慢できないので、1日で回復しない時や、仕事で忙しい時は迷わず服用する。
風邪薬は、ちょっとヤバそうだと感じた時に早めに手を打つ。
胃薬は、夜寝る前にムカムカしていて睡眠に影響しそうな時だけ。
薬を使わないのではなく、使うラインを自分で決めている。
それが、薬と上手く付き合うということだと思っている。
先日、同級生たちと飲んだ。
話題はすぐに健康のことになった。
「健康診断で血圧が引っかかって、薬を処方された」
「腰が痛くて湿布をもらってる」
「肝臓の数値が悪いから薬飲んでる」。
気づけば全員、何かしらの薬の話をしていた。
そして全員、薬を飲みながらその夜も酒を飲んでいた。
笑い話になったけれど、笑えない現実でもある。
50代は、薬と共に生きる生活の入り口に、確実に差し掛かっている。
だからこそ、そのラインをできるだけ遠ざけておきたいと思っている。
治癒力を守るために、今やっていること
回復力が落ちてきたと気づいてから、日常の設計を見直した。
食事では、ビタミンB・Cを意識して摂るようにした。
豚肉やパイナップルを選ぶのも、回復を助ける食材として体に入れておきたいからだ。
体脂肪を減らすことも、余計な負担を体にかけないためのひとつの理由になっている。
運動は、血行促進と老廃物の除去を意識した適度なものを続けている。
睡眠は、起床と就寝のリズムをできるだけ一定に保つ。
自律神経への負担を減らすことが、免疫力を守ることに直結すると感じているからだ。
ストレスの管理も外せない。
思考を整理して、物事の考え方を変えていく。
余白のある生活を意識する。
脳のリソースを減らすことが、メンタルを安定させ、自律神経を整え、結果として免疫力を守ることに繋がっている。
全部バラバラにやっているようで、根っこは一本だった。
治癒力を落とさないための、暮らしの設計だった。
50代の体と、どう付き合っていくか
傷跡が残るようになって、最初はなんとなく気になっていた。
体は再生するものだと思っていたから。
でも今は、それを受け入れている。
完全には戻らなくても、今ある力を落とさないように整えていく。
それが50代の体との向き合い方だと気づいてから、気持ちが少し楽になった。
傷が治りにくくなった。出血が止まりにくくなった。
風邪が長引くようになった。
それは確かに、衰えのサインかもしれない。
でも、だからこそ今から整えておける。
薬を最後の砦として残しながら、自分の体が持っている力を信じて使い続ける。
50代は、体と丁寧に向き合い始める年齢だと思っている。
傷跡を見るたびに、そう実感している。
