続けるための設計|50代トレーニングコーチが自分に課した、習慣化の仕組み
出張先に着いてまず確認することがある。
近くにあのジムがあるかどうか、だ。
ホテルを選ぶ基準に、ジムの場所が入っている。
それが今の自分の習慣になっている。
トレーニングコーチという仕事柄、体を動かすことはずっと続けてきた。
でも「続けるための設計」を意識するようになったのは、50代に入ってからだ。
やる気に頼るから、続かない
モチベーションは波がある。「今日はやる気がある」という日もあれば、「今日はしんどい」という日もある。
やる気を燃料にしている限り、必ずエンストする。
だから、やる気に頼るのをやめた。
仕組みで動くようにした。
続けるための設計は、気持ちじゃなくて環境と動線にある。
それが50代になって気づいた、習慣化の本質だ。
環境を整えることが、最大の習慣化
まず選んだのは、家の近くのジムだ。
しかも全国展開していて、出張先でも使える。
ガチのトレーニング勢向けではなく、一般的なレベルで使いやすい。
この3つが揃っていることが、自分には合っていた。
とっつきやすい環境を選ぶこと。
これが習慣化の第一歩だと思っている。
敷居が高い場所は、しんどい日に足が向かない。
「まあ行けるか」と思える場所だから、続く。
出張先でジムを確認するのも、その延長だ。
環境が整っていれば、いつもと同じルーティンで動ける。
場所が変わっても、習慣は崩れない。
身銭を切る
もう一つ、続く理由がある。自分でお金を払っているからだ。
月会費が発生している。
行かなければもったいない。
その感覚が、しんどい朝でも動かしてくれる。
やる気より先に、お金の力を借りる。
自己投資は、習慣化の燃料になる。
2時間30分のパッケージで設計する
トレーニング・ストレッチ・ランニング&ウォークで2時間ちょっと。
シャワーを含めると2時間30分のパッケージになる。
この時間をどう確保するかが、前日のスケジューリングの核になる。
今日なら、5時起き・身支度を済ませて8時過ぎにジムへ。
10時40分前後に終えて仕事へ向かう。
この設計が決まると、就寝時間も決まる。
夕食の時間も決まる。
朝のブログ時間も決まる。
トレーニングの2時間30分を軸に、1日全体が設計される。
午後や夜はやらない。
夜の睡眠に影響が出るからだ。
午前中に終わらせる、というルールだけ決めておく。
数字は、使い分ける
数字の使い方も、二つに分けて考えている。
重量と回数はメニューとして毎回確認する。
「今日は何キロを何回」という設計が決まっているから、それに沿って動く。
ここはブレない。
一方、体重と体脂肪率は時々確認する程度でいい。
毎回見ると、変化がない日にストレスになる。
50代の体は、20代のように毎回数字が動くわけじゃない。
だから「今の自分を知るための参考値」として、気が向いた時に見る。
それくらいの距離感がちょうどいい。
入り口を固定する
ジムに着いたら、まずストレッチから始める。
スクワットもダンベルプレスも、その後だ。
始まってしまえば、続く。
最初のハードルを下げることが、トレーニングを完走するための設計だ。
「とりあえずストレッチだけ」と思って始めれば、いつの間にか動いている。
サボるんじゃなくて、できた時がご褒美
週に2〜3回が理想だ。
でも、週1回になっても、10日に1回になってもしょうがないと思っている。
仕事・家族・ブログ・余白。
全部含めてバランスよく生きることが大前提で、トレーニングはその中の一つだ。
絶対にやらなければいけないものではない。
だから「サボった」とは思わない。
「今日はトレーニングができた」という、ご褒美的な感覚でいる。
その時間を作れたことが、すでに成果だ。
視点が「仕事のため」から「自分のため」に変わった
トレーニングコーチという仕事柄、体を動かすことはずっとやってきた。
でも以前は、仕事のための技術習得や自分の勉強という目的が色濃かった。
今は違う。
やりたいことができる期間を長くするために、健康を維持するために、自分のためにやっている。
その視点が変わったことが、一番大きな変化だ。
自分のために時間を使う。
だからトレーニングがご褒美になる。
義務じゃなくて、自分への投資として動ける。
それが50代になって、やっとわかった習慣化の本質だと思っている。
