自分を整える

老害から老益へ|50代が気をつける5つの落とし穴

バマ

老害という言葉が、地味に刺さる年代になった。
誰かに指摘されてから気づくのは、一番格好悪い。
だから、人に言われる前に、自分で自分をチェックしておくことにした。

四半世紀、選手を見てきた。
今度は、自分を見る番だ。

①「俺の頃はこうだった」に固執していないか

老害の典型は、過去の方法論を唯一の正解として押しつけることだ。

自分の場合はこう考えている。
過去のやり方は、選択肢の一つとして持っておく。
ただし、時代は回る。
今の時代の流れをちゃんと理解して、その波に乗れるようにしておく必要がある。
過去を捨てるんじゃない。
方法論の引き出しの一つとして、そこに置いておくだけだ。
でも、やり慣れた方法が一番やりやすくて心地いいんだけど。

あなたは、過去のやり方を「唯一の正解」として押しつけていないか。

②権限・ポジションへの執着はないか

老害は、権限を失うことを、自分の価値が下がることだと感じやすい。

40代の頃は、自分もそう感じていた気がする。
今は違う。
自分のやるべき仕事、自分自身が評価の基準になっているから、地位そのものは必要ない。
いつでも譲る覚悟はある。
むしろ、地位に執着する人を反面教師として見ている。
灯台下暗し、というやつだ。
その生き方もある意味すごいと思うけど、俺には合わなかった。

あなたは、今のポジションを、いつでも譲る準備ができているか。

③求められていないアドバイスをしていないか

これは、正直一番気をつけている項目だ。

ただ、気をつけすぎると、今度はコミュニケーション不足という別の失敗に陥る。
求められるということは、信頼関係の上に成り立つものだ。
その信頼を築くためのコミュニケーションを飛ばして、アドバイスと指摘だけに全振りすると、それは老害認定される。
たわいもない会話が、実はここで一番大事になる。
苦手だけど。

あなたは、アドバイスの前に、信頼関係を築く会話をしているか。

④自分の満足のために動いていないか

役に立っている、やりがいがある。
この感覚自体は悪くない。
ただし、その満足が誰のためのものかは、常に見極める必要がある。

自分はサービス業のようなものだと思っている。
相手の満足度を上げることが目的の一つで、それを踏まえた上での自分自身の満足度が、最終的な目標になる。
自分は正しいと思っていても、それが相手にとって正しいとは限らない。
断定せず、臨機応変に対応できるスタンスでい続けることが大事だと思っている
これは、いまだに心の中で葛藤し続けている案件だけど。

あなたは、自分の満足と、相手の満足の順番を、逆にしていないか。

⑤引き際・変化を受け入れられているか

老害は、次の世代に譲った後も、自分がいなければ回らないと思い込んでいる。

選手にとって必要なものは、時代とともに変わる。
自分の当たり前が、当たり前でなくなるのが時代の変化だ。
年齢が近い方がコミュニケーションを取りやすい場面も増えていく。
だとしたら、主役を降りた後の自分に、何ができるかを考えている。
違う発想を持った特殊オプションとして、選択肢の幅を広げる役目に回る。
たまには味変も、悪くない。
ただ、味変のしすぎで周りを振り回さない程度にね。

あなたは、主役を降りた後の自分の役割を、ちゃんと描けているか。

老害は、年齢じゃなく姿勢の話

5つ並べてみて気づいたのは、老害とは年齢の問題じゃないということだ。
自分を疑わなくなった瞬間、そこから老害が始まる

老害の対義語を調べてみたら、正式な辞書には載っていなかった。
それでも、ネット上には「老益」という言葉があった。
他人の意見に耳を傾けて、心にゆとりのある高齢者、という意味で使われているらしい。

老いて、なお益がある。
年を重ねたからこそ出せる利益が、あるということだ。

このチェックリストは、老害にならないための守りの道具じゃない。
老益になるための、攻めの道具でもあるはずだ。
50代にしか出せない利益を、まだ探し続けている。

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ABOUT ME
バマ
バマ
50代の再チャレンジャー
アスレティックトレーナー/トレーニングコーチ。 プロとアマチュア、両方の現場で四半世紀以上、選手と向き合ってきた。 50代になって気づいた。自分を一番蔑ろにしていたのは、自分自身だった。 体を整え、思考を整え、暮らしを整え、そして自分を整える。 守りから、前へ。
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