体を整える

体を伸ばすと、思考もほぐれた|50代が気づいた、ストレッチという名のメンテナンス

バマ

トレーニングが終わって、いつもより時間があった。

せっかくだからと、ストレッチを長めにやった。
体全体をゆっくり伸ばしていくうちに、気づいたら思考も一緒にほぐれていた。
体と頭が、つながっているんだと改めて感じた瞬間だった。

昔は「整理運動」、今は「メンテナンス」

20代・30代の頃、ストレッチは運動の後に「やるもの」だった。
固まった筋肉をほぐして、疲れを取って終わり。
整理運動という位置づけだった。

50代になって、その意味が変わった。

運動そのものが、筋肉をアクティベートする手段になってきた。
激しくやる必要はない。
エクササイズレベルの強度でも、筋肉に刺激を入れて動かし続けることが目的になってきた。

ストレッチも同じだ。
やらないと、すぐに固まる
体は正直で、動かさなければ動かなくなっていく。
だから今は、ストレッチを「やった方がいいこと」ではなく、「必要なメンテナンス」として捉えるようになった。

筋肉をアクティベートする、という発想の転換

昔は「追い込むこと」がトレーニングだと思っていた。
汗をかいて、限界まで動いて、それが結果につながると信じていた。

今は違う。

適度に動かして、筋肉をアクティベートする。
その積み重ねが、50代の体を維持していく。
無理に追い込まなくていい。
むしろ、継続できる強度で動き続けることの方が、長い目で見れば効果が出る。

ストレッチも同じ発想だ。
痛いくらい伸ばす必要はない。
筋肉の緊張をゆっくりほぐして、マッスルトーンを整えていく。
追い込むのではなく、整える。
それが50代のストレッチの本質だと思っている。

体に潤滑油を浸透させる感覚

ストレッチをしていると、体がじわじわとほぐれていくのがわかる。

固まっていた部分が緩む。
動きにくかった関節が、スムーズになっていく。
その感覚が、気持ちいい。

50代の体は、放っておくとすぐに固まる。
デスクワークが続けば肩が張る。
睡眠が浅ければ首が重い。
思考的に疲れていると、なぜか体まで硬くなる。

体の硬さと思考の硬さは、つながっている。
だからストレッチで体をほぐすと、頭の中も一緒にほぐれていく感覚がある。
ヨガで心を落ち着かせるという話を聞くけど、あれはそういうことなんだと思う。

背徳感のある午前中に、ゆっくり自分を伸ばした

昨日は休みだった。
午前中、みんなが仕事をしている時間に、広めのスペースでゆっくりストレッチをした。

少し背徳感があった。

忙しい日常の中で、自分の体だけに時間を使っていいのか。
そんな感覚が、頭の片隅にあった。
でも体を伸ばしながら、その感覚が少しずつ薄れていった。

50代は、家族のこと・仕事のこと・周りのことを優先しがちだ。
自分だけのための時間に、どこか罪悪感を感じてしまう。
でも考えてみれば、自分が整っていなければ、他の何かを支えることもできない。
背徳感があるくらいの時間が、実は一番必要な時間なのかもしれない。

何も考えなくていい。
自分の体の感覚だけに集中する。
どこが張っているか。
どこが緩んでいるか。
それだけを感じながら、ゆっくり伸ばしていく。

その時間が、贅沢だと気づいた。

体がほぐれると、思考もほぐれる

ストレッチが終わった時、頭の中がすっきりしていた。

特に何かを考えていたわけじゃない。
むしろ何も考えていなかった。
それなのに、なんとなく整理されている感じがあった。

体を伸ばすことで、思考の緊張も一緒にほぐれていたんだと思う。
自分自身を見つめ直す時間、とでも言えばいいか。
忙しい日常の中で、自分に時間を費やすことの価値を、体で感じた。

静かで少し広い場所で、ゆっくり自分の体を伸ばす。
それだけのことが、50代には必要なメンテナンスになっている。

体も思考も、伸ばさないと固まっていく。

いつまでもやりたいことができる体へ|50代が気づいた、魂の器のメンテナンス

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ABOUT ME
バマ
バマ
50代の再チャレンジャー
アスレティックトレーナー/トレーニングコーチ。 プロとアマチュア、両方の現場で25年以上、選手と向き合ってきた。 50代になって気づいた。自分を一番蔑ろにしていたのは、自分自身だった。 体を整え、思考を整え、暮らしを整え、そして自分を整える。 守りから、前へ。
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