50代の疲れの正体|フィジカルじゃなく、不安が体を重くしていた
体は動く。
痛みもない。
なのに、なんか重い。
50代になってから、そういう疲れが増えた気がしている。
筋肉痛とは違う。
どこが痛いわけでもない。
でも、朝起きた時からすでに少し疲れている、そんな感覚だ。
これは体の問題じゃないんだと気づくまでに、少し時間がかかった。
体は動くのに、なぜか重い——50代特有の疲れ
トレーニングをしている。
睡眠も意識している。
食事も以前よりずっと気をつけている。
フィジカルのケアは、40代の頃よりむしろ丁寧になった。
それでも疲れる。
原因を探っていくと、フィジカルじゃないところにあった。
人間関係のこと。
仕事が解決しないこと。
家族の用事をこなす時間。
通勤の40分で積み重なる小さなストレス。
誰かの不満を聞く消耗。
余白がなくなった時の、あの落ち着かない感じ。
どれも「痛み」ではない。
でも、確実に何かを削っていく。
疲れの源は「まだ起きていないこと」への恐怖だった
30代後半から40代、子育て真っ盛りの頃を振り返ると、今より体力はあったはずなのに、もっと疲れていた。
住宅ローン。
子供の将来。
収入の不安。
家族を養えるかどうか。
考えても仕方のないことを、頭の中でずっと回していた。
まだ起きていないことへの恐怖に、脳のリソースを大量に使っていたのだと思う。
不安を考えるという作業は、何も生み出さないのに、ものすごくエネルギーを使う。
それが疲れの正体だった。
フィジカルの消耗じゃなく、見えない恐怖に勝手に削られていた。
軸が1本だと、気持ちがスイングし続ける
仕事が全てだった時期がある。
そこにフルコミットしていた頃は、仕事がうまくいくかどうかで、気持ちが大きく揺れた。
うまくいけば上がる。
うまくいかなければ落ちる。
切り替えができない。
その振れ幅がそのまま疲れになっていた。
軸が1本しかないと、そこが揺れた時に逃げ場がない。
全体が揺れる。
結果として、ずっと不安定な状態が続く。
それ自体が慢性的な疲れになっていた。
昔は時間の使い方も、仕事をしている時間の長さに満足していた。
効率じゃなく、時間を費やしていることへの安心感だった。
今思えば、それは時間の浪費だった。
脳のリソースは、気づかないうちに引き落とされていく
厄介なのは、この消耗に気づきにくいことだ。
昔契約して、すっかり存在を忘れていたのに、毎月クレジットカードから引き落とされているサブスクリプションに似ている。
使っていない。
認識もない。
なのに勝手に消えていく。
気づかないまま、じわじわと削られていく。
他人のネガティブな話を聞く消耗も、そうだ。
愚痴が始まりそうな空気を察知したら、自然とそちらに近づかなくなった。
ネガティブなエネルギーは伝染する。
それ自体が、脳のリソースを奪っていく。
自分から発しても同じことが起きる。
ネガティブな言葉を使うと、自分の気持ちも引きずられていく。
だから言葉には気をつけるようになった。
3本の軸に時間を振り分けるようになった
今は仕事・家族・自分、この3本を軸にしている。
どれかが優先ではなく、3つすべてに時間を使うことを意識している。
自分の時間は、睡眠とブログ。
家族の時間は、何気ない会話や、同じ空間にいること、どこかに出かけること。
特別なことじゃなくていい。
その積み重ねが、疲れを相殺してくれる。
仕事がうまくいかない日は、朝5時に起きてブログを書く。
自分にとってプラスになることをすれば、仕事のマイナスが相殺される。
1本がマイナスでも、他の2本で支えられる。
そういう構造になってから、気持ちのスイングが明らかに小さくなった。
昔は余白がない=充実していると思っていた。
今は詰まっている=バランスが悪いと感じる。
何もしない時間が、実は次の力になっている。
脳のリソースを「不安」に使わないための設計
疲れを減らすために、今意識していることがある。
自分にとって良いか悪いか、それだけで判断する。
余計なことに顔を突っ込まない。人間関係も、必要以上に踏み込まない。睡眠を増やす。
トレーニングで汗を流す。
ブログを書く。
読書をする。
ただ、これは「不安を考えないようにする」という話じゃない。
不安の種そのものを、1つずつ解約してきたという感覚に近い。
子供たちが大きくなってきて、親としての役割がひと段落つきそうな時期に来ている。
住宅ローンは後半戦に入り、最悪売ればトントンという目処が立ってきた。
ブログという新しいチャレンジで、副収入への1歩を踏み出している。
昔は無意識に契約したまま放置していたサブスクが、1つずつ解約されていく感覚だ。
脳のリソースを奪っていた不安が、実際に減ってきている。
貯蓄が増えるように、心の余白も増えてきた。
不安は疲れを増幅させる。
まだ起きていないことへの恐怖は、今この瞬間のエネルギーを確実に奪っていく。
でも、その不安を行動で1つずつ減らしていけば、疲れの総量も変わってくる。
朝5時に起きてブログを書いている自分が、すでにその答えを出している。
