コーヒーとの付き合い方が変わった|50代が気づいた、なんとなく習慣の整理法
コーヒーとの付き合いは、仕事を始めてからずっと続いている。
今となっては、なくてはならない存在と言っていい。
でも振り返ると、なんとなく飲んでいた時期が長かった。
眠気覚まし、食後の一杯、夜のご褒美。
気がつけば、朝・昼・夜とマグカップを手にしていた。
1杯300mlで、多い日は5杯近く飲んでいた。
飲みすぎると胃がもたれる感覚は昔からあった。
それでも、ついつい手が伸びていた。
そもそもコーヒーが飲めるのは、大人の証だと思っていた。
苦くて、かっこよくて、眠気が吹き飛ぶ。
休日は1杯飲み終わったらすぐ2杯目、という感じだった。
寝る前でも平気な俺、という話
一番恥ずかしいのはここだ。
夜にコーヒーを飲んでも、わりと眠れていた。
それがどこかで「自分はカフェインに強い」という優越感になっていた。
妻の前で、「俺は寝る前にコーヒー飲んでもすぐ寝れる」と自慢していたこともある。
今となっては、なかなか痛い事実だ。
人より強い。
他の人は眠れなくなるのに、自分は大丈夫。
そんな謎の自信を持ちながら、寝る前でも普通にコーヒーを飲んでいた。
今思えば、ただの思い込みだったと思う。
眠れていたのではなく、睡眠の質が下がっていたことに気づいていなかっただけかもしれない。
カフェインは、思ったより長く体に残る
あるとき、カフェインと睡眠の関係を調べた。
カフェインには、眠気を誘うアデノシンという物質の働きを阻害する作用がある。
そしてカフェインの半減期、つまり体内の量が半分になるまでの時間は、平均で4〜6時間とされている。
つまり、15時に飲んだコーヒーは、21時になってもまだ半分が体内に残っている計算だ。
「寝る前でも平気」は、カフェインへの耐性ではなく、睡眠の質が知らず知らず下がっていただけかもしれない。
そのことに気づいた時、少し背筋が伸びた。
夜はお茶に変えればいいかと思ったが、緑茶や烏龍茶にもカフェインが入っている。
結局、夕方以降は水を飲むようになった。
胃もたれが続いていたことも重なって、量そのものを見直すことにした。
眠気覚ましから、気分転換へ
今は、3〜4時以降はカフェインを取らないと決めている。
不思議なことに、睡眠をしっかり整えたら、眠気覚ましのためにコーヒーを飲む必要がなくなった。
朝2杯、昼1杯。
それで十分だ。
コーヒーの役割が変わってきた。
眠気を覚ます道具から、朝のスイッチを入れる一杯へ。
ブログを書きながら飲む一杯へ。
昼食後にほっとする一杯へ。
飲む理由が、ネガティブからポジティブに変わった。
それだけで、なんとなく気持ちのいい習慣になった気がしている。
なんとなくの習慣を、一度整理してみる
振り返ると、コーヒーを飲む理由が長い間、曖昧だった。
眠気覚まし、隙間時間を埋める、刺激が欲しい。
目的のない習慣が、いつの間にかいくつも積み重なっていた。
50代になると、そういった習慣を一度整理する機会が来る気がする。
何が今の自分に大切か。
それが決まると、余計な習慣が自然と見えてくる。
コーヒーの場合は、睡眠の質と胃の調子が判断基準になった。
大事なものさえ決まれば、習慣の整理は意外とシンプルだ。
ちなみに、コーヒーの種類へのこだわりは特にない。
家ではインスタント、出張先ではホテルのコーヒー。
大事なのは何を飲むかではなく、なぜ飲むかだと気づいた。
「カフェインに強い俺」という優越感は、もうどうでもいい。
今は、よく眠れる自分の方がずっといい。
なんとなくの習慣を見直すのに、大げさな理由はいらない。
コーヒー一杯から、始められる。
