思考を整える

仕事より、刺激を求めていた|50代が友人の一言で気づいた、生活満足度の正体

バマ

友人と食事をしていた時のことだ。

彼が、仕事をしながら大学に通おうと思っていると話してくれた。
早稲田のEラーニングコースで、マネジメントを学びたいと。
40代後半、管理職として動いている彼が、さらに学ぼうとしている。
それだけでも十分に刺激的な話だった。

友人の一言

話の流れの中で、彼がこんなことを言った。

隙間時間ができるから、それを活かしながら今の仕事を別の形でも続けていきたい。
そのために動いている、と。

「結局、刺激を求めているのかもしれない」

その一言が、引っかかった。

仕事をしたいというより、刺激を求めている。
その表現が、なんか違うと思った。
いや、違うんじゃなくて、自分にはなかった言葉だった。

刺激量という考え方

仕事をする理由を、刺激という軸で考えたことがなかった。

やりがい、責任、収入、人との繋がり。
そういう言葉は出てくる。
でも「刺激量」という視点は、持っていなかった。

彼の言葉を聞きながら、頭の中で整理していた。

今の仕事をしている間は、刺激量が満たされている。
でもその仕事が終わったとき、同じ量の刺激を求めようとする。
それが人間の自然な動きなのかもしれない。

仕事が変わっても、刺激を求める自分は変わらない。
だから、次の刺激のタネを今から巻いている。

刺激を求めているのは、仕事そのものじゃなかった。
そういうことか、と思った。

若い頃は、多方面に刺激があった

考えてみると、若い頃もそうだった。

恋愛も、仕事終わりの飲みも、週末の遊びも。
あの頃は仕事以外にも、刺激があふれていた。

恋愛をしている時期は、少し仕事が疎かになっていたかもしれない。
仕事のストレスが溜まれば、飲みに行った。
ストレスという刺激を、別の刺激で洗い流していた。

刺激の総量は、今と変わらなかったのかもしれない。
ただ、向けていた方向が違っただけで。

刺激を求める行為は、いつの時代も変わらなかった。
でも、その向き先は変わっていった。

30〜40代、仕事が刺激の中心になっていった

ところが、30代を境に変わっていった。

家族ができた。
守るべきものができた。
仕事は、やりがいだけじゃなく、家族を守るための収入源になっていった。

自然と、仕事への集中度が上がった。
飲みに行く回数が減り、恋愛とは無縁になり、週末は家族と過ごす時間になった。
刺激の向き先が、気づかないうちに仕事一点に絞られていった。

40代はその傾向が最大になった。
責任が増え、役割が増え、求められるものが増えた。
人に頼られているという刺激を求めて仕事をしていた、と今なら言える。
仕事の刺激だけで、十分に満たされていた。
というより、それ以外を考える余裕がなかったのかもしれない。

50代、また多方向へ戻りつつある

そして今、少し変わってきた。

仕事の刺激はまだ高いところにある。
でも、それだけでいいとは思わなくなってきた。

気づいたら、仕事以外の刺激のタネをすでに巻いていた。

トレーニングは、フィジカルへの刺激だ。
自分の体が変化していく実感そのものが、刺激になっている。
数字が動く、動けるようになる、その手応えが次への動力になる。

家族は、何気なくやってきたことだけれど、その貢献度が刺激になっていると気づいた。
誰かの役に立っている、という感覚が、静かに自分を満たしている。

ブログは、自分を整えることであり、新たな気づきを言葉にする作業だ。
書くたびに何かが見えてくる。
これも、刺激になっている。

若い頃のように、刺激の向き先がまた広がり始めている。

刺激を求める自分は、変わらない

友人の話を聞いて、腑に落ちたことがある。

刺激の総量は、人生を通じてそれほど変わらないのかもしれない。
ただ、その向き先が時代ごとに変わっていく。

若い頃は多方面へ。
30〜40代は仕事へ集中。
50代は、また多方向へ。

仕事が終わった後も満足できる人生は、仕事が終わってから考えても遅い。
今、刺激のタネを種類ごとに巻いておくこと。
それが、この50代でやるべきことの一つなのかもしれない。

まだ途中だ。
でも、向き先が広がっていくのを、悪くないと思っている。

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ABOUT ME
バマ
バマ
50代の再チャレンジャー
アスレティックトレーナー/トレーニングコーチ。 プロとアマチュア、両方の現場で四半世紀以上、選手と向き合ってきた。 50代になって気づいた。自分を一番蔑ろにしていたのは、自分自身だった。 体を整え、思考を整え、暮らしを整え、そして自分を整える。 守りから、前へ。
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