キャリーをやめた日|50代が手に入れた、身軽な移動の作法

バマ

空港のチェックインカウンターで、キャリーを預ける列に並んでいた。

預けて、タグをもらって、受取場所を確認して。
到着したら今度はベルトコンベアの前で待つ。

この一連の作業が、ずっと面倒だった。

預ける面倒さと、荷物の重要さを天秤にかけた

4月の出張がきっかけだった。

キャリーに入れているものを、改めて見直した。
本当にこれは必要か。
この荷物のために、預ける手間をかける価値があるか。

天秤にかけてみると、答えは意外とシンプルだった。

バックパックに切り替えた。

背負っている感じだと、荷物が多くても疲れない。
バックパックに入るサイズと量で調整すればいい。
それだけのことだった。

キャリーをやめたのは、荷物を減らしたかったからじゃない。
余計な作業を減らしたかったからだ。

両手が空くと、こんなに違う

バックパックに変えて、最初に気づいたのは両手が空くことだった。

トイレに入った時、手持ちバッグの置き場所に困ることがなくなった。
手を洗う時、バッグを抱えながらという煩わしさもない。

移動中も変わった。

キャリーを引いていた時は、階段を避けてエスカレーターを探していた。
今は率先して階段を使う
健康のためにもなって、一石二鳥だ。

駅の改札も楽になった。
右手にキャリーを持っていると、ICカードをタッチする時に体を捻るか、一度立ち止まるか、どちらかだった。
その煩わしさが、なくなった。

そしてあのガラガラという音。
静かな通路に響き渡るキャリーの音が、周りへのノイズになっている気がして、どこか気になっていた。
バックパックにしてから、その気遣いも消えた。

些細なことだ。
でも毎回の出張で、毎回感じていた小さなストレスが消えた。

割り切ることを覚えた

バックパックに変えると、必然的に持ち物を絞ることになる。

歯ブラシや洗顔などのアメニティは、ホテルのものでいいと割り切った。
今まではわざわざ自分のものを持参していた。
でも考えてみると、そこまでする必要はなかった。

着替えも最低限にした。
中に着るシャツは4日分持っていく。
ワイシャツは予備を1枚までならバックパックに入る。
3泊4日までなら、着替えのワイシャツを持参しながら乗り切れるようになった。

荷物を絞る基準が、自分の中でできてきた。

…大丈夫だと思っているのは自分だけかもしれないけど。

洗濯物をバックパックに入れることへの抵抗は、正直まだある笑。
でも気持ちの持ちようで、だいたいなんとかなる。

シンプルイズベスト

キャリーをやめて気づいたのは、荷物の話だけじゃなかった。

余計なことを考えなくていい、という感覚だった。

何を預けるか、どこで受け取るか、重量は大丈夫か。
そういった思考が全部消えた。

脳のリソースが空くと、他のことに使える。

移動中に記事のアイデアを考えたり、景色を眺めたり、ただボーッとしたり。
出張の移動時間が、少し豊かになった気がする。

シンプルイズベスト。
荷物を減らしたら、思考も軽くなった。

今日も背中にバックパックを背負って、出張先に来ている

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ABOUT ME
バマ
バマ
50代の再チャレンジャー
アスレティックトレーナー/トレーニングコーチ。 プロとアマチュア、両方の現場で25年以上、選手と向き合ってきた。 50代になって気づいた。自分を一番蔑ろにしていたのは、自分自身だった。 体を整え、思考を整え、暮らしを整え、そして自分を整える。 守りから、前へ。
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