思考を整える

受信しすぎていた|50代が気づいた、対人疲労の構造とデトックスの必要性

バマ

受信しすぎていた。

そう気づいたのは、疲労の構造を考え始めてからだ。

人と接する仕事は、常に「受信モード」で動いている

自分の仕事は、ほとんどが対人だ。

誰かと話す。
誰かを観察する。
その人の今日の状態を読む。
周りの雰囲気を感じ取る。

意識してやっているわけじゃない。
気づいたら、やっている。

PCに向かって作業する時間だけは、それが最低限になる。
相手はモニターだから、気を使う必要がない。
指示を出せば、その通りに動く。
人のように読む必要がない。
だから、PC作業の時間は疲れ方が違う。

対人の仕事には、常に「受信モード」がついてくる。
その受信量が、日によって違う。
相手の状態によっても、こちらのコンディションによっても変わる。
だから、同じ仕事をしていても、日によって疲れ方がまるで違う。

出張先の朝食会場で、気づいた

疲れている朝に出張先のホテルで朝食をとると、ザワザワした空間がしんどく感じることがある。

お客さんが多い。
話し声が飛び交う。
人の動きが視界に入る。

別に誰かと関わるわけじゃない。
ただそこにいるだけだ。
それでも、朝から何かを消耗している感覚がある。

そういう時は、早々に朝食を切り上げて、ホテルの部屋に戻る。
一人で静かにコーヒーを飲む方が、ずっと楽だ。

何も入ってこない空間。
それだけで、少し回復する。

距離を置いていたのは、苦手だからじゃなかった

振り返ると、自分はずっと人と距離を置いてきた。

年齢も上の方だから、自然と少し離れたところから全体を見るポジションになった。
あまり話好きでもないし、観察しながら仕事をするタイプだ。

今まではそれを「人付き合いのスタイル」だと思っていた。

でも、アメリカで生活していた時期のことを今考えてみると、少し違う気がしてきた。
あちらの人は、他人にあまり干渉してこない。
電車の中でも、適度に距離がある。
視線もそれほど気にならない。
英語の会話は耳に入ってきても、日本語ほど内容が直接刺さってこない。
気づいたら、日本にいる時より疲れていなかった。

日本では、電車に乗るだけで何かが入ってくる。
周りの視線、近い距離、耳に届く会話の断片。
意識しなくても、受け取ってしまう。
アメリカでの生活は、その受信量が少なかった。
だから過ごしやすかったのだと、今になって思う。

環境が変わると、消耗の量も変わる。
ということは、距離を置いてきたのも、苦手だからじゃなかったのかもしれない。

意識せずに距離を置いていたのは、本能的にリカバリーしていたからだ。

受信量を自然に減らして、自分のペースを保つための、無意識の設計だったんだと思う。

50代になって、構造が見えてきた

若い頃の休日は、人混みの中で買い物に出かけたり、友人と食事をしたり、アクティブに動いていた。
それが当然だった。

それがいつからか、休日は家でゆっくりという方向にシフトしていった。

体が疲れているから、と思っていた。
フィジカルの問題だと。

でも今思うと、それだけじゃなかったかもしれない。

平日に対人の仕事をしている分、休日は人への干渉がない状態で過ごしたい。
体が自然にそちらを選んでいた。
フィジカルの疲れと、受信量の蓄積、両方が重なっていたんだと思う。

50代になってブログを始めた。
隙間時間や休日に続けられているのも、対PCの行動だからかもしれない。

書くことは一人でできる。
誰かの状態を読む必要がない。
受信モードをオフにしたまま動ける。
だから、疲れていても続けられる。

デトックスの時間と空間を、意図的に作る

回復したと感じる瞬間がある。

さっきまでうるさいと感じていた他人の会話が、気にならなくなる。
誰かと話したい気持ちが、自然に戻ってくる。

それが、自分にとっての「回復のサイン」だ。

デトックスに必要なのは、視覚的にも聴覚的にも、刺激が入ってこない時間と空間だ。
家で自分の部屋にこもる。
一人で静かにいる。
それだけで、翌日の受信量が変わってくる。

構造が見えると、対処ができる。
疲れる前に、回復の設計を先に入れておく。
それが今の自分のやり方になってきている。

思考の整え方の順番は、50代 考えすぎて疲れる理由(思考#37・ハブ記事)にまとめている。

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ABOUT ME
バマ
バマ
50代の再チャレンジャー
アスレティックトレーナー/トレーニングコーチ。 プロとアマチュア、両方の現場で四半世紀以上、選手と向き合ってきた。 50代になって気づいた。自分を一番蔑ろにしていたのは、自分自身だった。 体を整え、思考を整え、暮らしを整え、そして自分を整える。 守りから、前へ。
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